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株式会社ホワイトシップ代表取締役 長谷部貴美氏 株式会社シルバーウッド アーティスト 谷澤邦彦氏 × 創業者 迫田圭子株式会社ホワイトシップ代表取締役 長谷部貴美氏 株式会社シルバーウッド アーティスト 谷澤邦彦氏 × 創業者 迫田圭子


  • 長谷部貴美氏プロフィール

    株式会社ホワイトシップ
    代表取締役/アートプロデューサー

    2001年ホワイトシップ設立。
    アートが社会に貢献するためには、アーティストとオーディエンスの双方のインキュベーションが必要だという考えから、アーティストマネジメント事業に加え、子ども・学生向けおよびビジネスパーソンや組織向けのアートプログラムとそのファシリテーション方法を確立し、事業展開をしている。


  • 谷澤邦彦氏プロフィール

    株式会社ホワイトシップ
    ファウンダー&アーティスト

    文化服装学院卒業。
    武蔵野美術大学空間演出デザイン学部非常勤講師、テキスタイルデザインやディスプレイデザイン、舞台美術などの空間演出デザイン等で幅広く活躍。
    1994年よりアート活動を開始。通常の作品制作のほか、さまざまなアートプロジェクトを立ち上げ、実施している。

  • 迫田 圭子プロフィール

    社会福祉法人あすみ福祉会(茶々保育園グループ)創業者
    ※現在、理事・統括園長

    昭和54年に社会福祉法人茶々保育園(埼玉県入間市)を設立し、園長として、18年間保育にあたりながら、

    平成6年に㈱ コンビチャチャとして外出支援事業・保育事業指導を行う。

    翌年、立正大学社会福祉学部において保育士養成に携わる。
    平成25年に同大学の教授を退任すると同時に、
    あすみ福祉会 理事長を退任し、理事に就任する。

    【著書】
    改訂「保育所運営マニュアル」 中央法規
    「見る・考える・創り出す乳児保育」 萌文書林
    保育力検定2級、3級 テキスト作成 など

    【ソフト開発】
    「育ちの記録」 保育ソフト開発 CHS子育て文化研究所
    「自園の保育システム」 保育ソフト開発 CHS子育て文化

    【TV出演】
    NHKすくすく赤ちゃん 準レギュラー出演

  • 創造性回復プログラム、
    EGAKUはどのようにして生まれたか。

    迫田
    先日、保育園のスタッフと一緒にEGAKUに参加しました。とても刺激的な体験でした。このユニークなワークショップについて、いろいろとお聞きしたいのですが、まずその前に、ホワイトシップという会社について教えていただけますか?
    長谷部
    アーティストである谷澤と私の二人で始めた会社です。谷澤のアーティストとしての活動を社会に提供する3つの事業を行っています。
    迫田
    そのひとつがEGAKUプログラムなんですね。「創造性回復プログラム」というコンセプトで、老若男女、さまざまな方々が参加されていると聞いています。研修に取り入れている企業もあるようで、中には社長さん自ら参加されている例も・・・。
    長谷部
    はい、多いですよ。企業の課題に合わせた設計をしますので、大手企業の経営陣にも積極的に導入されています。ただ、もともとは谷澤が子ども向けに開発したものなんです。
    迫田
    そうなんですか?
    谷澤
    実は子どもの頃、絵を描くことが苦手で「どうして人は絵を描くのだろう」と疑問に思っていました。学校でもなぜ絵を描くのか教えてくれないですよね。そして中学生の頃のある原体験がきっかけで、「評価されたり、評価を求めることが絵を描く目的ではない」ということに気づいたんです。そして「自分で答えを創り出していいんだ」と思ったんですね。そこから絵を描くことに興味を持ちはじめました。その後、20代で美大でも教えることになるのですが、美大生でさえも「絵を描くのが怖い」という。それは衝撃でした。そこで自分の感じた描く意味を伝えたくて考えたのがEGAKUプログラムなんです。
    ▲子ども達とEGAKUプログラムを実践する谷澤氏(ホワイトシップ提供)
  • 迫田
    大人に加えて、子ども向けのワークショップも盛況のようですが、子どもたちは何を描いているのですか?
    谷澤
    EGAKUプログラムは小学生以上が対象になりますが、小学生の場合は「自分の心」がテーマになることが多いです。大人と同じように指を使って、色紙にパステルで描いていきます。目に見えない心というものを色と形で表現するという体験は、子どもたちにとっても、とても新鮮なようです。
    迫田
    とまどう子どもはいませんか?
    長谷部
    低学年生はほとんどいません。ただ年齢を増すごとに「自分は下手だ」「絵を描くのが苦手だ」とすでに決めつけている子どもの数が増えていきます。ただEGAKUプログラムは谷澤の作品の鑑賞ワークから入りますので、そこでマインドセットが大きく変わっていきます。なので描くタイミングではすっかり集中しています。子どもの場合は2時間のプログラムなんですが、最後まで集中力が切れませんね。ただそのためには子どもをコントロールせずに集中できるファシリテーションが必要です。無理やり描かせようとしたり、褒めたりもしません。あくまでひとりのアーティストをサポートするスタンスで進行していきます。
    迫田
    子どもたちの主体性を常に引き出しているのですね。
    長谷部
    はい。私たちは子どもをコントロールすることは、描くという行為から一番遠いことだと思っているんです。完成した絵は額に入れて、自分でしっかり鑑賞し、タイトルもつけます。そして最後には全員の作品を並べて展示し、お互いが鑑賞するというのも大切なプロセスです。お互いがお友達の作品に感じたことを付箋に書いて貼っていきます。そこでは作品をしっかり見ること、感じることを体験します。一方で周りから自分の作品にコメントをもらう楽しさも体験します。子どもたちは自分の作品にコメントをもらうと、少し恥ずかしいけど嬉しいという気持ちを抱くようです。